プロジェクト概要

バルーンプロジェクトの概要

佐賀大学医学部は、基幹大学として地域における医療人材の育成を担っています。そして、より良い医療を提供し、明日の医療への道を拓くには、優秀な医療人材の継続的な確保が大切なことは言うまでもありません。

質の高い医療を24時間体制で実現するために、長時間の献身的な労働と尊い志に溢れる医療人が多くの医療現場を担ってきています。現在、医療現場も大きな変化のうねりの中にあります。高齢人口の増加、若年人口の減少、人材の多様性、そして育児や介護を担う医療人の増加に伴い、医療現場の環境変化を余儀なくされています。

医療現場が、支える人々にとって働きやすくやりがいのある環境であることも医療の質の向上には重要です。

育児や介護、医療者自身の病気などライフイベントに関わらず医療現場でのキャリアを継続するためには、多様な働き方の実現が求められています。けれども、長時間労働や過重労働などの課題は依然としてあり、多様な働き方がそうした現場に受け入れられているとは言い難い現状があります。

そこで、私たちはこれまで進めてきた復職支援を充実させ、多様な人材および働き方への理解を広め、医療人のキャリア形成をより円滑なものにすることを目的として、平成28年9月に医学部ダイバーシティ推進委員会を設置し、活動を開始しました。

そして、厚生労働省「平成29年度 女性医師キャリア支援モデル普及推進事業」の委託を受け、本プロジェクト事業を実施する組織の構築と近隣の医療機関との連携により地域の課題の抽出、そして効果的な支援のあり方を探りました。